満月即興、劇場に行く、演劇度高めでお届けしました。劇場感! わくわくです。舞台美術的なこともしました。(写真はお客さんにとっていただいたものから)
「早く家に帰れ」「スカイダイビング」『「ありがとう」「金!金!金!」』の歌からの、「銀行強盗〜母さんの新しい心臓のために」。お金が必要なんだ、母さんの新しい心臓のために。銀行からお金を奪うことが出来るのか、暗証番号(!)は手に入るのか、金庫のサイズ、手に入れる大金、医者に化けて銀行強盗を追う刑事、その葛藤。「あなたにもお母さんはいるでしょう?」 刑事は追求の手を緩めるのか、お母さんは新しい心臓を手に入れるのか? 母の愛、子どもの愛、刑事は母さんの愛を思い出すのか。奇しくも翌日は母の日。お母さん、ありがとう。子どもたちは頑張っています。
お客さんの言葉をつないでいくシーンは、「宮大工気取りの職人が建てる新興宗教の団体の寺」。
職人たちの目の前には沼。底なしの沼に落ちていく職人たち。そこにあらわれた、宗教団体「底なしの光」の教祖が語ることとは? 底なしの愛、底なしの友情。そう、ほどほどに人を思うからトラブルは起こるのです。愛すならば、底なしに愛するのです! そこなし、そこなし! 底なしの愛を得たかれらはどんな寺をつくるだろう。
「おぼえていない」というキーワードから、最後のお話。雄作が舞台に出演しても内容をすぐ忘れる話、なぜなら、そのときそのときに一生懸命だから、そのためとても汗をたくさんかくこと(ご覧の通り)、職場の酒の席で、すごいかっこいいことを先輩に言ったこと(リスキーなことをしたこと)、そして、それを同僚に評価されたけれども、本人は酒のせいでまったく覚えてない! 褒められても覚えていない! でも基本いつでも一生懸命! というような語りからシーンを作りました。
カウンセリングに行く汗かきの女「そう、企画書も手の汗で湿ってしまって……」「汗をかくせいで、本当のことを言っても嘘だと思われるんです……」、サウナを売ろうとするあやしい外国人、今の演劇界を憂う演出家と役者、謎の採点競技に取り組む人たち、かれらは勝つことができるのか、泳ぐことが唯一の息抜きのストレスがたまったOL。サウナの売人と顧客は究極のサウナを求めて山に踏み込み、今の演劇界を憂いた演出家と役者は、新しい芝居の本番を迎える。かれらのこころの叫びは届くのか。究極のサウナにたどりつくのか。
というようなお話の夜でした。
最後は、子どもがハッピーハーフバースデーというお客さんを、舞台に出されて変な汗をかいているお客さんを全力でお祝いしました。
出てきてくださって大感謝です!
本当に有難うございました。わが街の小劇場もありがとう。ああ、また、楽しい夜でした。満月即興、6月は首里です。
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